学生が標本観察に集中できる授業
-パソコン世代の病理実習-
国立大学法人 弘前大学大学院保健学研究科保健学専攻
医療生命科学領域・病態解析科学分野 前教授 佐藤 達資 先生
バーチャルスライドシステムが授業内容の充実と効率化をサポート

研究者が症例データベースを利用して簡単に症例を検索したり、多くの学生が同じ標本画像を同時に観察できるよう、学内のサーバー群、コンピュータ実習室の端末とバーチャルスライドシステムを学内LANを利用し結びました。実習室の端末で観察する以外にも、CDやDVDにてバーチャルスライドを配布できますので、学生個々での学習にも、場所、時間を問わないため役立っています。情報を教員と学生が共有できるシステムをつくることで、学生がより積極的に授業に参加できる教育環境が整えられます。
病理組織学実習を学ぶ学生へのアンケート結果
(対象:医学部保健学科2年生 36人)
▼観察方法の満足度

▼バーチャルスライド観察を顕微鏡観察と比較して(複数選択可)

▼自由意見
- 顕微鏡では見えない細かいところまではっきり見える。
- 複数人で同じ画像を見れることが良い。
- 明らかに異常と思われる部分に自動でチェックが入ったり、ピントを複数切り換えることができる機能が欲しい。
- 正常部位と病変部位を並べて表示するソフト機能が欲しい。
バーチャルスライド絶大な教育効果
病理学の授業内容は以前よりも多くなり、限られた時間内に効率よく効果的な展開が求められてきています。その解決策としてバーチャルスライドの活用があげられます。
今回、弘前大学医学部保健学科では病理組織学実習にバーチャルスライドの導入を図りました。
これにより、多人数グループで同一画面のマクロ画像を観察後、ミクロ画像に移行し病変の広がりやその病理組織画像を連続的に観察することが可能になりました。その結果、顕微鏡による従来の実習と比較して学生の理解度が格段に深まり、絶大な教育効果をあげています。
さらに褪色の無い教材の提供ができ、ガラススライドの破損、紛失の心配もなく、学生は顕微鏡酔いから解放され、広い視野で疲れの少ない実習に臨めるようになりました。
病理バーチャルスライドライブラリーのコンテンツを増やすことで顕微鏡を用いる実習と併用し、今後の多様な活用が予想されます。





